DARE THE SYNCHRONICITY × AAAMYYY

DARE × AAAMYYY

PALLADIUMは、4月6日、7日に渋谷のライブハウス9カ所で開催される都市型フェス<SYNCHRONICITY>とコラボレーションを実施した。その一環として<SYNCHRONICITY>の出演者であり、今注目を集める新進気鋭のシンガーソングライター / トラックメイカー・AAAMYYY(エイミー)にインタビューを行った。

SYNCHRONICITY'19:OFFICIAL SITE

アーティストの始点と憧れ

Tempalayのメンバーとして、そしてRyohuやTENDREのサポートや楽曲提供など幅広いフィールドで才能を発揮し、2017年より開始したソロプロジェクトでも今年大きな飛躍が期待されているAAAMYYY(以下、エイミー)。彼女はCAを目指してカナダに留学していたが、22歳の帰国後からフリーDTMソフト・GarageBandで音楽制作を始めた。

「きっかけは、学生の時から軽音楽部でいろんな楽器を触れるようになっていたことや、留学先でTame ImpalaやGorillazをカッコいいと思ったことですね。持っていたMacBookでGarageBandを触ってみたら、点と点がつながったみたいに『できるな』と思ったので曲を作り始めました」

「音楽に関して影響を受けた人はふたりいて、まず父親。父は若いときに兄弟でバンドをやっていて、父の家はスタジオみたいに機材がたくさんあったんです。ギターやベースを弾く父のもとで育ちつつ、私はピアノを習っていました。もうひとりは昨年亡くなってしまったんですけど、DTMのことをいろいろ教えてくれた師匠のTakuma Oikawaという人です」

「こんなふうになりたいなという憧れなら、M.I.A.とかGrimesとかElectric Youthとか、エレクトロ寄りでヒップホップ、R&Bにも通じるようなアーティストが浮かびます。あと音楽を始めた当初から仲の良いSuchmos、メンバーとして入っているTempalay、今サポートしているTENDRE、KANDYTOWNのメンバーたちのコミュニティは一緒にいて楽しいですね。彼らの活動を見て私も頑張ろうと思ったりできる、ミュージシャンとしての芯の部分を共有できている仲間です」

シンプル&ノスタルジックへのこだわり

アプリを使用したチープな音色やヴィンテージ感あるシンセで、別世界に連れて行ってくれるようなサウンドメイク、ドリーミーで浮遊感あるボーカル、暗示的なワードとストーリー性。そんな魅力にあふれるAAAMYYYの曲作りはどう進められているのだろう。

「Figure(音楽制作アプリ)でビートを作ってから、ベースラインを入れて、リード(主旋律)を入れます。自分の中での決めごとは、完璧にしすぎないこと。DAWってやりだすとどこまでもできるので。そもそもFigureで作ること自体、ベーシックの極みというか、みんなだいたいそこからブラッシュアップさせたりいろんな音色を入れたりしがちだけど、私はFigureで作ったものをほぼいじらず完結させる、シンプルなやり方にこだわっています。そんな中でも音色に関しては、アナログな音を入れるようしています。ヴィンテージのシンセサイザーをシミュレートしたソフトシンセも使っているし、MoogとかProphetとかJupiterの古い機材が好きで。mabanuaさんの曲みたいなノスタルジックな音色や雰囲気が好きなんです」

「全工程の中で、レコーディングで歌入れをする作業が一番楽しいですね。エンジニアの自宅で、部屋に2人というチルな状態で録っていて。意思疎通ができているのでプリプロも必要ない。プリプロをしないことで思いがけないメロディやコーラスワークができたりするから楽しいのかな。ネジが今にも外れそうなほどユルユルなムードですよ(笑)」

いいモノが生まれる瞬間

2018年6月にそれまでサポートメンバーだったTempalayに正式加入、KANDYTOWNのメンバーRyohuのゲストボーカル、TENDREのサポートシンセ、ラジオMC、モデル、他アーティストへの楽曲提供、CMでの歌唱提供など、AAAMYYYの活動はこの1年で大きな広がりを見せている。中でも本人がアーティストとしてステップアップしたと感じた出来事は、今年2月の1stフルアルバム「BODY」リリース以降、ライブの観客に知らない顔が増えたことだそう。

「3月にワンマンライブをしたんですけど、びっくりするぐらいたくさん、それも幅広い年齢層の人が来てくれて。サポートでもソロでも見る景色がどんどん変わっていくのを今感じています。それはサポートしているアーティストの力添えが大きいと思っていて。Ryohu、TENDRE、Tempalay(現在は正式メンバー)のライブでいろんなところに連れてってもらったり、音源に参加させてもらったり、周辺のミュージシャンと出会ったりという機会が多くなって、その時、『自分はこういう者です』と出せる名刺代わりのアルバムがちょうどできたので、いいタイミングが合致したというか。自分としては、今は音楽だけで生きていけるのがうれしい(笑)」

「楽曲のインスピレーションは、自分の経験も周りのものからも全部。どこからアイデアが湧くかわからない。ハッと思った瞬間にメロディなり詞なりベースラインなり、スマホのボイスメモに録ります。メモの数は2300ぐらいあります」

「産みの苦しみはありますけど、全体的にはやっぱり楽しい。トラックを作り始めると、できたと思って気がついたら翌日のお昼になっているくらい集中してしまいます。だからトラックひとつ作るたびに体重が1キロ減る、みたいな(笑)。あ、でも最近は無理しないようにしていますね。生産性のいいほうが時短もできるし中身もいいので、いいものに行き着くためにはしっかりごはんを食べたり体調を整えたり、基本的な生活が大事なんだなと最近気づいて。だから毎日湯船に浸かっています」

探検家的モノ選びの精神

「古い家とか古い機材とか、中古のものが好きです。あまり新品が好きではない。大量生産だとかキレイすぎるものに違和感を覚えるんですよね。完璧なものは眩しすぎて。私はそうではない等身大でいたい人だなあという自負があります。ファッションのこだわりも、着心地がいいこと、たくさん持たないこと。いいものをクタクタになるまで使い続けたい。CAを目指していたときはずっとコンサバの服を着て、かっちりメイクして、ハイヒールを履いて、という日々だったんですけど、今は自然体がいいなと思っています」

「PALLADIUMは押し付けがましい主張が一切なくて、履く人にちゃんと寄り添ってくれるプロダクトだなと思います。軽いし履き心地もいいし、何より水に入っていい! 私、フジロックとか行くと水に入りたくなっちゃって、自分がどんな靴履いているかを忘れて入っちゃった経験がめちゃくちゃあって、それを予想して作られているのかなって(笑)。トゲトゲのエリアとか、興味があったらすぐ行ってしまうタイプなんです」

日本、東京、渋谷、SYNCHRONICITY

「今の日本には“陰謀感”があるなあ。オリンピックに向けて、すごい工事しているじゃないですか。大きな建物を作ったとして、果たしてちゃんと埋まるのか、商業施設がたくさん入るだろうけどすぐ抜けちゃうんじゃないかって、流動的なものになる気がしていて。渋谷とか特に、近未来的になってきて面白い一方で、住んでいる人が定着しきれない、常に動かなきゃいけないような街になっちゃうんじゃないかと思ったりします」

「そんな中、SYNCHRONICITYが開催されたライブハウスは渋谷の老舗が多くて。経営が大変だったりすると思うんですけど、存続させるために皆さん頑張っていらっしゃる印象があるので、さっき言ったものとは真逆ですよね。その土地に定着した人や文化をしっかり作っているイメージ。私の出たO-EASTも憧れの場所です」

「ライブのスタンスは『勝負じゃない』。イベントだと競争心が煽られて絶対勝ってやるみたいなアーティストもいると思うんですけど、私は来てくれた人が満足してくれたらいい。お客さんにとって『○○が一番だった』とかじゃなくて、満足してもらえるようなライブができているのだったら、それで目標達成です」

Photo by Mayumi Komoto
Interview by Mami Naruta
Special Thanks:SYNCHRONICITY'19

PROFILE


 
 
長野出身のシンガー・ソングライター/トラックメイカー。キャビン・アテンダントをめざしてカナダへ留学、帰国後の22歳より音楽を制作しはじめ、2017年よりAAAMYYYとして活動を開始。2017年の『WEEKEND EP』を皮切りに、『MABOROSI EP』『ETCETRA EP』と3作品をカセットテープと配信でリリースしている。
さらに、Ryohuのゲスト・ヴォーカルやTENDREのサポート・シンセ、DAOKOへの楽曲提供やCMソングの歌唱、モデル、ラジオMCなど多方面に携わるなか、2018年6月からはTempalayに正式加入し、9月にミニ・アルバム『なんて素晴らしき世界』を発表。このたび、ソロとしてのファースト・アルバム『BODY』(SPACE SHOWER)を2019年2月にリリース。

OFFICIAL SITE:https://aaamyyy.jp

INSTAGRAM TWITTER

INFORMATION


1st Full Album
TITLE:「BODY」/PECF-3222
ARTIST:AAAMYYY
DATE:2019/2/6(WED)
PRICE:¥2,315(+TAX)
MORE INFO

MODEL/PRODUCT


 

AAAMYYYY selected by NV/TST CCN
PAMPA PUDDLE LITE WP+
PRICE:¥14,904(tax incl.)

MEN / WOMEN

SYNCHRONICITY2020


『SYNCHRONICITY 2020 – 15th Anniversary!! – 』
DAY:2020.04.04(SAT)/ 05 (SUN)
PLACE:渋谷TSUTAYA O-EASTほか複数会場
OFFICIAL:https://synchronicity.tv/festival